プラモデルに金属の質感を持たせるメッキ加工の方法と塗装による再現の詳細

プラモデルはプラスチック樹脂で作られているので、そのまま組み立てるだけでは金属の質感を持たせることは出来ません。自動車や航空機、ロボットなどのプラモデルに金属特有の輝きや重量感を持たせるにはメッキを施すのが最も効果的です。

また、塗装でメッキの質感を再現するのも一つの方法になります。プラモデルにリアルな雰囲気を持たせるため、メッキ加工の方法や注意点、塗装のテクニックを学びましょう。

メッキ加工による質感の再現について

メッキ加工は対象物にアルミやニッケルなどの金属の皮膜を定着させることで、金属特有の光沢や質感を持たせる効果があります。金属の皮膜には外部からの刺激を防ぐ効果もあるので、金属製品のサビを防ぐ目的で行われるのが一般的です。

また、見栄えを良くするためにメッキ加工を施すケースもあります。木材やプラスチックに金属のような質感を持たせるには最適な方法です。プラスチック樹脂で作られているプラモデルにもメッキをかけることは可能なので、重量感を持たせたり華やかな外観に仕上げるのに役立ちます。

プラモデルのメッキ加工に必要な設備や注意点

プラモデルへのメッキ加工は一般的な加工作業と同様に、専用の設備が必要になります。また、メッキに用いる薬剤は人体に有害な成分が含まれているので素人作業は非常に危険です。そのため、プラモデルにメッキをかける際は専門の加工業者に依頼することになります。

加工技術の進歩により、高温に弱いプラスチックにもメッキを施すことが可能になりましたが、それでも温度管理には細心の注意を払う必要があります。

特に安価なプラモデルは材料の樹脂の品質が良くない物もあるので、作業時の入念な温度調節が不可欠です。形状が同じ製品でも廉価版は品質が劣っていることがあるので特に注意します。メッキ加工の対象になるプラモデル製品は乗用車や航空機、ロボットなど凹凸が多い部品で構成されているものが多数を占めます。

液体のメッキ剤はわずかなすき間にも浸透するので、製品全体に金属の質感を持たせることが出来るのが利点です。アンテナなどの突起物にも均一の厚さで皮膜が定着するので、自然な質感に仕上げることが出来ます。その一方でメッキ加工は高温の薬剤に浸して行うことが多いため、製品によっては作業時に変形してしまうおそれがあります。

これは熱に弱い、粗悪な素材で作られているのが原因です。安価なプラモデルは製造コストを抑えるために低品質の素材を使っている物があるので、メッキ加工の際には変形や溶解などの不具合が生じてしまいます。大手メーカーの正規品は高品質の素材で作られているので、メッキを施す際は製品の製造元を確認するのがトラブル回避のポイントです。

塗装でメッキの質感を再現する方法

メッキ加工はプラモデルに金属の質感を持たせるのに効果的な方法ですが、専門業者に依頼する必要があるので費用が嵩んでしまう欠点があります。また、プラモデルの品質が良くないと加工時に破損するおそれがあることも注意点の一つです。

メッキ加工以外で金属の質感を持たせるには、塗装の方法を工夫するのが効果的な方法になります。メタリックカラーの塗料を上手に使えば、安いプラモデルでも金属のような光沢や重量感を持たせることが可能です。メッキ加工よりも費用を安く抑えることが出来るメリットもありますが、塗装で金属の質感を表現するには慣れが必要なので注意します。

特に凹凸が多い部品は塗りムラが出来やすいので練習が必須です。プラモデルへの塗装は大別して筆塗りと吹き付けの二種類があります。金属の光沢や重量感を自然に仕上げるには塗料の厚さを均一に保つことが重要なので、吹き付け塗装が最適です。

スプレー塗料を使う他、模型用のエアブラシを使うことで綺麗な吹き付け塗装が出来ます。しかし、エアブラシは設備を用意するのに高額な出費が必要になる注意点もあります。また、サイズが小さい部品や凹凸が多い部品は塗料の厚さが均一になりにくいのも吹き付け塗装の欠点です。

筆塗りは作業に慣れていないと塗りムラが出来やすい一方、部品の大きさや凹凸の有無に合わせて塗り方を変えることが可能です。陰影を塗装で表現出来るのも筆塗りの特徴です。

プラモデルの金属表現は塗装やメッキ以外でも可能

プラモデルに金属の質感を持たせたいが塗装には自身が無い、メッキ加工を依頼するためのお金も無い場合にはシールなどの印刷用品を使う方法があります。シールやプラスチック板を貼り付けることで簡単に金属の質感を持たせることが可能です。

リベットやサビの再現、クリスタルなど特殊な柄の描写は印刷用品を使うのが最も適しています。お金をかけずに複雑な描写を表現出来るのが最大の利点ですが、その反面、貼り付けた部分に厚みが生じて全体のバランスが悪くなってしまう可能性があります。

また、部品の形状によっては印刷用品の貼り付けが出来ない物もあるので注意が必要です。印刷用品を取り入れる際はプラモデルの部品に定着しやすい物を選ぶのが綺麗に仕上げるための条件になります。


メッキ加工はプラモデルの表現に幅を持たせることが出来る

メッキ加工は金属の質感をプラスチックに再現させることが出来る他、表現の幅が広がるのが利点です。金属の質感はプラモデルに本物のような重量感を持たせるので、リアリティのある仕上がりにすることが可能です。また、メッキを施した部分は金属の皮膜が定着するので強度が上がり、日焼けや湿気による傷みが生じにくくなります。

お気に入りのプラモデルをいつまでも綺麗に輝く状態で置くことが出来るのが魅力です。出来上がったプラモデルは観賞用に陳列するのが一般的ですが、室内に置いても照明の光や湿気で次第に表面が劣化してしまいます。メッキ加工は金属の質感を持たせるだけではなく、愛着のあるプラモデルを長持ちさせるためにも役立つ方法です。

メッキ加工で生じた金属光沢や重量感はプラモデルに新しい表情を持たせる効果もあります。メッキを施した部分にも塗装は出来るので、サビや傷、凹みなどを筆塗りで表現するのに最適です。金属の質感を下地にしているのでリアリティのある仕上がりにすることが出来ます。

プラモデルは金属製の乗り物やロボットなどを題材にしている物が多数を占めていることから、金属の質感を表現出来るメッキ加工は重要な工夫の一つです。単に金属の皮膜を定着させて終わらせるのではなく、メッキを施してからどのように金属らしい感じを表現するかがプラモデルの出来を左右する重要なポイントになります。